バックナンバー創刊号(2007年2月26日)

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裁判員制度メールマガジン      創刊号 2007年2月26日発行
      裁判員制度ウェブサイト http://www.saibanin.courts.go.jp/
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 はじめまして。裁判員制度メールマガジン創刊号です。
 このメールマガジンでは,裁判員制度に関する最新の情報を定期的に配信
しますので,是非お読みください。
━━■ 目次 ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 「最高裁判所長官からのメッセージ」
■ 「トピックス」 榎木孝明さん,最高裁長官と歓談
■ 「映画「裁判員~選ばれ,そして見えてきたもの~」が完成しました。」
■ 「Q&A」
■ 「新着情報」
■ 「編集後記」
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「最高裁判所長官からのメッセージ」  最高裁判所長官 島田仁郎
 裁判員制度は,国民の皆さんが,裁判官とともに刑事裁判に加わり,有罪・
無罪を判断し,刑を決めるという新しい制度です。この制度を導入すること
により,国民の裁判に対する理解を深めていただき,司法が国民にとってよ
り身近なものとなることを期待しています。皆さんに参加していただくため
に,刑事裁判は,より分かりやすく,迅速なものに変わります。
 裁判所は,裁判員制度を円滑に開始できるように,全力で準備に取り組ん
でいます。また,多くの方にこの制度を知っていただくとともに,御意見を
いただくため,全国各地で,模擬裁判や説明会,広報用映画の上映会などを
行っています。
 この度,新たに,メールマガジンを刊行することにしたのは,裁判員制度
の内容や,こうした裁判所の準備状況,広報行事の予定について,定期的に
皆さんにお伝えしたいと考えたからです。
 多くの方々にメールマガジンを御覧いただき,裁判員制度に関する疑問や
不安を解消していただきたいと思います。
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「トピックス」  榎木孝明さん,最高裁長官と歓談
 裁判員制度広報用映画「評議」に裁判長役で出演されるなど,裁判員制度
広報に御活躍いただいている俳優の榎木孝明さんが,本年1月,最高裁判所
にお越しくださり,島田仁郎最高裁判所長官と歓談されました。
 歓談の模様は,本年5月発行予定の最高裁判所広報誌「司法の窓」で詳し
く取り上げる予定です。
 *最高裁判所広報誌「司法の窓」は,年2回発行しています。バックナン
バーは,裁判所ウェブサイトから閲覧することができます。
  http://www.courts.go.jp/about/sihonomado/
 榎木孝明さんから,メールマガジンの創刊にあたりメッセージをいただい
ておりますので,御紹介致します。
○榎木孝明さんのメッセージ
┌─────────────────────────────────┐
 私は,昨年,最高裁が制作した裁判員制度広報映画「評議」に裁判長役
で出演しました。それまでは,裁判は,縁遠い世界の話だと思っていまし
たが,役作りなどを通じて,裁判官と話をしたり,刑事裁判や裁判員制度
のことを勉強してみると,裁判員制度が,裁判を他人事として捉えるので
はなく,自分にも関係することとして主体的に参加していく制度である点
に大変共感を覚えました。また,裁判官は,私が想像していたより,はる
かに人間的な存在であることが分かりました。
 まだまだ,裁判員制度について,よくわからない人が多いと思いますが,
このメールマガジンや私が出演した映画を御覧いただき,裁判員制度の
ことを知っていただければと思います。きっと,今まで思っている裁判の
世界のイメージが変わると思いますよ。
└─────────────────────────────────┘
 *榎木孝明さんに裁判長役として御出演いただいた映画「評議」は,裁判
員制度ウェブサイトで動画配信しています。是非ご覧ください。
  http://www.saibanin.courts.go.jp/news/flash2.html
 *榎木孝明さんのオフィシャルサイト
  http://www.officetaka.co.jp/
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映画「裁判員~選ばれ,そして見えてきたもの~」が完成しました。
 この映画は,昨年制作した映画「評議」に続く第2弾の映画です。映画
「評議」では,タイトルのとおり,裁判員と裁判官が一緒に話合いをして
結論を出す評議を中心に描きましたが,映画「裁判員~選ばれ,そして見え
てきたもの~」では,「どのようにして皆さんが裁判員に選ばれるのか」と
いう部分も描きました。映画「評議」同様,多くの方にこの映画をご覧いた
だき,裁判員がどのように選ばれるのか,裁判員になったらどのようなこと
をするのかを理解していただき,「裁判員をやってもよい」と感じていただ
ければと思います。
 この映画の見所の1つである法廷のシーンは,すべて横浜地方裁判所の
101号法廷で撮影を行いました。この法廷は,戦前に建てられた旧庁舎の
陪審法廷の仕様を壁面や法廷家具,天井のデザインに盛り込んだ歴史と伝統
を伝える趣ある法廷です。この法廷でなされる迫真のやりとりは必見です。
また,今回の映画は,放火事件が題材となっており,本物の火事と見間違う
までの迫力の火災現場のシーンや焼け跡のシーンも見逃せません。
 この映画の試写会を3月20日(火)午後2時から,梶間俊一監督,主演
の村上弘明さんほかをお迎えして最高裁判所で行いますので,是非ご参加く
ださい(応募者多数のため抽選となる見込みです。)。
 試写会のご案内 
http://www.saibanin.courts.go.jp/topics/07_03_20_shisyakai.html
 映画の予告編
http://www.saibanin.courts.go.jp/news/flash4.html
 なお,映画「裁判員~選ばれ,そして見えてきたもの~」のDVD・
VHSは,4月以降,順次,全国の地方裁判所で貸出しをする予定です。
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「Q&A」
 裁判員制度ウェブサイトでは,裁判員制度に関する皆様からのご意見を
メールで受け付けています。ここではよく寄せられる質問についてお答え
します。
Q.裁判員制度とはどのようなものですか。
A.裁判員制度は,国民の皆さんから選ばれた6人の裁判員の方に3人の裁判
官と一緒に刑事裁判に参加していただく制度です。裁判員候補者は衆議院議
員の選挙権を持つ方の中からくじで選ばれます。
 では,皆さんが裁判員に選ばれた場合,どのようなことをするのでしょう
か。まず,裁判官と一緒に刑事裁判の法廷に立ち会います。証人や被告人に
質問することもできます。次に,被告人が有罪か無罪か,有罪だとしたらど
んな刑にするべきかを裁判官と一緒に話し合い,結論を決めます。裁判員と
裁判官の意見は同じ重みを持ちます。最後に裁判長が行う判決宣告に立ち
会って,裁判員の仕事が終了します。
Q.裁判員制度はなぜ導入されたのですか。
A.これまでの裁判は,検察官や弁護士,裁判官という法律の専門家が中心と
なって行われてきました。丁寧で慎重な検討がされ,その結果詳しい判決が
書かれることによって高い評価を受けてきたと思っています。しかし,その
反面,専門的な正確さを重視する余り審理や判決が国民にとって理解しにく
いものであったり,審理に長期間を要する事件が一部にあったりしたため,
刑事裁判は近寄りがたいという印象を与えてきた面もあったと考えられます。
 そこで,この度の司法制度改革の中で,国民の司法参加制度の導入が検討
され,裁判官と国民から選ばれた裁判員が,それぞれの知識経験を生かしつ
つ一緒に判断すること(「裁判員と裁判官の協働」と呼びます。)により,
より国民の理解しやすい裁判を実現することができるとの考えのもとに裁判
員制度が提案されたのです。
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「新着情報」
○裁判員制度ウェブサイト
 裁判員制度ウェブサイトには,裁判員制度に関する情報が満載されていま
 す。例えば,裁判員制度について,まんがで分かりやすく解説した「よく
 わかる!裁判員制度Q&A」をダウンロードすることもできます。
http://www.saibanin.courts.go.jp/news/qanda.html
 また,小学生・中学生を対象にしたコーナー「裁判員制度forキッズ」も
 あります。クイズなどで楽しく裁判員制度を知ることができます。
http://www.saibanin.courts.go.jp/kidz/
 是非,ご覧ください。
○裁判所ウェブサイト
 各地の裁判所では,裁判員制度に関する説明会等を多数開催しております。
 その一例をご紹介いたします。
 裁判員裁判用法廷完成記念「体験せんネ!★裁判員裁判★」開催のご案内
 (宮崎地方裁判所)

http://www.courts.go.jp/miyazaki/about/koho/moyosi/07_04_26_houteikansei.html
 「夜桜法廷2007」開催のお知らせ(徳島地方裁判所)

http://www.courts.go.jp/tokushima/about/koho/07_03_23_yozakura_houtei.html
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「編集後記」
 裁判員制度メールマガジンの創刊号をお届けいたします。裁判員制度の実
施まであと2年と迫り,その準備作業も急ピッチで進められています。読者
の皆様にもその様子が伝わるよう,タイムリーで読みやすいメルマガをめざ
します。どうかご愛読をよろしくお願いします。(編集部)
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<<裁判員制度メールマガジン配信の解除,変更はこちらから>>
http://www.saibanin.courts.go.jp/melmaga/index.html
<<裁判員制度へのご意見はこちらから。このメルマガに返信されても最高裁判所には届きません。>>
saibanin.goiken2009@courts.jp
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                   電話:03-3264-8111(内線3156)
          裁判員制度キャッチフレーズ
      私の視点,私の感覚,私の言葉で参加します。
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