事実認定について

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裁判員がする大切な仕事のひとつに「事実認定(じじつにんてい)」があるんだ。事実認定というのは,法廷(ほうてい)に出された証拠(しょうこ)から,「ある事実があったのか,なかったのか」ということを判断(はんだん)することなんだ。
たとえば・・・

君は,大切にしていたまんが「ザ・サイバンイン」を3日前に落としてなくしてしまった。そんなとき,君はたっくんが「ザ・サイバンイン」を読んでいるところを見た。 ヒロくんに聞くと,「たっくんは, 3日前ぼくといっしょに帰るときに,このまんがを道ばたでひろった」という。そこで,君は,たっくんの「ザ・サイバンイン」を見せてもらったら,君のイニシャルが書かれていた。このとき,君は「たっくんは,3日前,自分が落とした「ザ・サイバンイン」をひろった」と考えるだろう。

こういうことも「事実認定」なんだ。つまり,君はヒロくんの話やまんがに書かれているイニシャルを証拠に,「たっくんは, 3日前自分が落としたまんがをひろった」という事実があったことを判断したことになるんだ。こんなふうに事実認定の仕事は,みんながふだんしていることを生かせばいいから,そんなに難しいことじゃないと思うよ。