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裁判員制度メールマガジン 第18号 2008年9月24日発行
裁判員制度ウェブサイト http://www.saibanin.courts.go.jp/
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さわやかな秋晴れが続き,行楽にはぴったりの季節となりましたが,みな
さんいかがお過ごしでしょうか。今号は各地の裁判所で行う法の日週間行事
などをご紹介します。お出かけの際の参考にしていただければ幸いです。
なお,バックナンバーは裁判員制度ウェブサイトのメールマガジンのペー
ジにてご覧いただけます。
━━■ 目次 ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 「特集」 法の日週間行事のご案内
■ 「僕の裁判員体験記」 第2回
■ 「編集後記」
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「特集」 法の日週間行事のご案内
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10月1日は「法の日」です。「法の日」は,国民のみなさんに法の役割
や重要性について考えていただくきっかけとなるように設けられました。
10月1日から7日までは「法の日」週間として,裁判所は,法務省,検察
庁及び弁護士会とともに,例年全国各地でさまざまなイベントを行っており
ますが,本号では裁判員制度に関するイベントをご紹介したいと思います。
中央行事としては,10月5日(日)に来年5月21日よりスタートする
裁判員制度をテーマに,最高裁判所,法務省,日本弁護士連合会の共催で模
擬裁判劇を行います。
http://www.nichibenren.or.jp/ja/event/081005_2.html
(日本弁護士連合会のページにリンクします。)
また,お近くの裁判所でのイベントについては次のとおりです。
・仙台地方裁判所「法の日週間イベントのお知らせ」
(10月3日,4日)
http://www.courts.go.jp/sendai/about/koho/08_10_03_hounohi_event.html
「映画上映会,模擬評議体験のご案内」
(10月16日)
http://www.courts.go.jp/sendai/about/koho/08_10_01_hounohi_osirase.html
・盛岡地方裁判所「Let's Try裁判員」(10月19日)
http://www.courts.go.jp/morioka/about/koho/moyosi/08_10_19_mogi_hyougi.html
・東京高等・地方・家庭裁判所「体験!裁判員裁判」
(10月15日)
http://www.courts.go.jp/tokyo-h/about/koho/08_10_01_hounohi_syukan.html
・東京地方裁判所八王子支部「法の日週間イベント『しろうふれよう裁判員』」
(10月1日)
http://www.courts.go.jp/tokyo/kengaku/08_10_01_event_saibanin.html
・千葉地方裁判所「裁判員を学ぼう~『法の日』週間イベント2008~」
(10月1日,4日,18日)
http://www.courts.go.jp/chiba/about/koho/08_10_01_saibanin_manabou.html
・水戸地方裁判所「法の日週間行事『裁判所ガイドツアー』開催のお知らせ」
(10月3日,7日,23日)
http://www.courts.go.jp/mito/about/koho/08_10_03_guide_tour.html
・前橋地方・家庭裁判所「法の日週間行事『裁判員模擬裁判』のお知らせ」
(10月2日,3日,8日,17日,31日)
http://www.courts.go.jp/maebashi/about/osirase/08_10_02_hounohi_osirase.html
・金沢地方・家庭裁判所「裁判INデー~裁判員を体験してみませんか~」
(10月4日)
http://www.courts.go.jp/kanazawa/about/koho/08_10_04_hounohi_osirase.html
・富山地方裁判所「法の日週間行事『模擬評議』開催のご案内」
(10月1日)
http://www.courts.go.jp/toyama/event/08_10_01_mogi_hyougi.html
・奈良地方裁判所「裁判員制度説明会」(10月10日)
http://www.courts.go.jp/nara/about/osirase/08_10_10_saibanin_setsumeikai.html
・大津地方・家庭裁判所「法の日週間行事『あなたが裁判員に選ばれたら』
のお知らせ」(10月5日)
http://www.courts.go.jp/otsu/about/koho/08_10_05_hounohi_syuukan_gyouji.html
本コーナーに掲載した行事以外にも,全国各地の裁判所で,模擬裁判や広
報用映画の上映など,裁判員制度に関する企画が行われます。また,裁判官
を講師として学校へ派遣するなどの広報活動も実施しています。詳しい活動
内容や実施時期等については,最寄りの裁判所の総務課にお問い合わせいた
だくか,裁判所ウェブサイトから各地の裁判所のウェブサイトをご覧くださ
い。
http://www.saibanin.courts.go.jp/news/announcing_to_public.html
みなさん,ぜひお越しください!
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「僕の裁判員体験記」 第2回
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~前回のお話しはこちらから~
http://www.saibanin.courts.go.jp/melmaga/bn080827.html
◆平成21年5月21日(木)
このところ,ずっとあわただしい日が続いている。結婚式の準備は結構面
倒なことが多い。披露宴への招待状に席次表づくり…。準備の合間にテレビ
を見ていたら,「裁判員制度が今日から始まった」というニュースが流れた。
そういえば,僕も名簿に載ったんだった…。でも,そうそう裁判所に呼ばれ
ることはないだろう。
◆平成21年7月13日(月)◆
今日も彼女と結婚式の打合せ。一緒に帰ると,郵便受けに郵便局の「郵便
物等お預かりのお知らせ」が入っていた。差出人は…「裁判所」。
とりあえず,郵便局に行って封筒を受け取った。中には,「裁判員等選任
手続期日のお知らせ(呼出状)」が入っていた。実際の事件の裁判員候補者
に選ばれたので,8月26日に裁判所に来てほしいという内容だ。その日に
裁判員を選ぶ手続をして,もし選ばれたら8月28日まで,3日間裁判に参
加することになるらしい。
「この忙しいときにそんなこと言われてもなぁ…」
「でも,7月は結婚式があるからって,配慮してくれたんじゃない?8月2
6日なら,新婚旅行も終わってるし,何も問題ないじゃない」
彼女はやっぱりアグレッシブだった。
◆平成21年7月14日(火)◆
僕はさっそく部長に相談した。仕事の日程を調整するためにも,早く上司
に相談した方がいいと書いてあったからだ。
裁判員候補者になったことをインターネットなどを通じて公表することは
禁止されるが,家族に話したり,上司などに相談することは構わないらしい。
「なんだ?結婚式のスピーチの件なら任しておけ。今まで俺のスピーチで泣
かなかった新郎新婦はいないんだ」
「いや,部長。結婚式の話じゃなくてですね…。実は,裁判員候補者に選ば
れたって,裁判所から通知が来まして…8月26日に裁判所に呼ばれている
んです」
僕が言うと,部長も少し驚いたようだった。
「もし,実際に裁判員に選ばれたら,27日,28日にも裁判所に行く必要
があるようで…」
「そうか,しかし,1か月半も先の話だろう。ちゃんと6週間前までに通知
が届くんだな。仕事は今どんな状況だ?」
部長は意外に詳しい。管理職だから,いろいろと知っておかなければなら
ないのだろう。
「例の案件は,新婚旅行から帰ってすぐに処理しますので,どうにかなりま
すが,8月28日にK社の荒川さんと打合せが入ってまして」
「そうか,打合せは村田に任せればいいだろう。今後は予定を入れないよう
にしなさい。あと,うちは裁判員に選ばれた場合の有給休暇制度があるから
な。忘れずに申請するように」
…とはいっても,僕に裁判員が務まるのか?やっぱり不安がこみ上げてくる。
◆平成21年7月15日(水)◆
そういえば,期日のお知らせと一緒に,「質問票」が入っていたのを思い
出した。8月26日から28日までの3日間裁判所に行けない事情があるか
を尋ねるものだ。辞退事由が認められれば呼出しが取り消されて,裁判所に
行かなくてもよいことになるらしい。仕事や結婚式の都合は問題ないし,重
い病気や育児などは僕に当てはまらない。覚悟を決めるしかないか…。する
と,彼女が一言。
「本当は裁判所に行くの怖いんでしょ」
彼女はすべてお見通しのようだ。
「裁判所のウェブサイトでも,裁判員の映画とか配信してるらしいよ。ぶつ
ぶつ言ってないで,一度見てみたらいいじゃない」
僕は質問票の回答をポストに入れてから,とりあえず裁判所から送られて
きていたパンフレット類を読み返した。なるほど,これなら僕にもできそう
だ。その後,裁判所のウェブサイトを見てみたら,彼女が言っていた映画の
配信だけではなく,パンフレットやQ&Aのコーナーもあり,裁判のイメー
ジがだんだん分かってきた。しかし,今日,一番強くイメージできたのは,
結婚後に彼女の尻に敷かれている僕の姿だった。
つづく
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「編集後記」
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「僕の裁判員体験記」の連載第2回,いかがでしたか?「僕」は,プライ
ベート面でも仕事面でも,都合のつきやすい時期の裁判に当たったようです
ね。
でも,現実には,国民のみなさんのご都合は様々でしょう。裁判所では,
事前にお送りする調査票や質問票を最大限活用し,都合をつけるのが困難な
方にはなるべく裁判所に来ていただかなくて済むような運用となることが重
要と考えております。制度実施まで残り半年あまり,そのための準備も着々
と進めています。
また,特集でもご紹介したとおり,10月1日の「法の日」に合わせて,
模擬裁判劇や裁判員を模擬体験できるイベントなど,裁判員制度に関する企
画が各地の裁判所で開催されます。裁判員制度を楽しく理解していただける
ような機会ですので,ぜひぜひ会場まで足をお運びください!
次号も,今後予定されている各地の広報イベントなどの情報をお届けする
予定です。どうぞご期待ください!
(編集部)
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