バックナンバー第24号(2009年1月14日)

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 裁判員制度メールマガジン     第24号 2009年1月14日発行
       裁判員制度ウェブサイト http://www.saibanin.courts.go.jp/
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  少々遅れてしまいましたが…あけましておめでとうございます。今年も昨
 年同様,最新の情報を随時お伝えいたしますので,裁判員制度メールマガジ
 ンをご愛顧ください!
  新年1号目は,最高裁判所長官のあいさつや裁判員制度についてちょっと
 詳しくなれる豆知識,多数の「終わらないで!」という声におこたえしての
 ?新連載など内容盛りだくさんでお届けします。
  なお,バックナンバーは裁判員制度ウェブサイトのメールマガジンのペー
 ジにてご覧いただけます。
━━■ 目次 ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■ 「最高裁判所長官あいさつ~裁判員実施元年を迎えて~」
 ■ 「裁判員豆知識」~評議室って,どんなところ?~
 ■ 「編集部からのお知らせ」~新連載スタート!~
 ■ 「ママ(とボク)の裁判員奮闘記 第1回」
 ■ 「編集後記」
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 「最高裁判所長官あいさつ~裁判員実施元年を迎えて~」
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  メールマガジン読者のみなさん,あけましておめでとうございます。
 竹崎博允と申します。昨年11月に島田前長官の後任として最高裁判所長官
 に就任しました。
  本年5月21日から,いよいよ裁判員制度が実施されます。裁判員の対象
 事件として法律に定められた事件のうち、この日以降に裁判所に起訴された
 ものが,裁判員の加わった手続によって審理されることになるわけです。
  今日まで,裁判所は検察庁や弁護士会等とともに,国民のみなさんに裁判
 員制度についてより知っていただこうと,各地で説明会や広報用映画の上映
 会などの広報活動を行ってきました。また,模擬裁判を実施し,分かりやす
 く,参加しやすい裁判の在り方を検証してきました。このメールマガジンも
 同様の趣旨から発行してきたものですが,みなさんのお役には立ったでしょ
 うか。
  制度実施まであと4か月余りとなりましたが,万全の態勢で制度実施を迎
 えられるよう,残る期間も裁判所をあげて取り組んでいくつもりです。しか
 し,裁判員制度は国民のみなさんの協力なしには成り立たない制度です。ど
 うか,みなさんにおかれては,裁判員制度に対する引き続きの御理解・御支
 援をお願いいたします。
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 「裁判員豆知識」 ~評議室って,どんなところ?~
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  評議室は,裁判員裁判を行う裁判所には,すべて設置されています。
 この評議室では,もちろん,裁判員のみなさんと裁判官とで評議をしていた
 だくわけですが,裁判員のみなさんに少しでも居心地よく過ごしていただけ
 るような工夫をしています。
  それでは,そんな評議室にまつわる「あれこれ」をご紹介します(ここで
 ご紹介する設備の内容は一例です)。
 【だ円形テーブル】
  評議室には,その中央付近にだ円形テーブルといすが設置されています。
 ここに,裁判員,裁判官が着席し,評議を行うわけです。お互いに顔を見な
 がら話し合えるように,だ円形のテーブルとなっているのです。
 【ロッカー】
  法廷にお持ちにならない荷物などを保管しておくために,鍵のかかるロッ
 カーが人数分,評議室の一角に設置されています。
 【休憩中の過ごし方】
  評議といっても,適宜休憩をとっていくことになります。そのときに裁判
 員のみなさんになるべくくつろいでいただけるように,できるだけの準備を
 しています。
  例えば,室内の一角には応接セットを備え付けていて,そこでお茶などを
 飲んでいただけます。お茶類は,裁判所の方で準備します。もちろん,評議
 中にお茶を飲んでいただくのも,まったく問題ありません。
 【昼食】
  昼食休憩中に,持参された弁当をこの評議室内でとっていただいて構いま
 せん。
  また,裁判所内に食堂があれば,その食堂で昼食をとっていただくことも
 可能ですし,裁判所を離れて,裁判所付近のお店で食事していただくことも
 できます。
  このほか,評議室がなるべく明るい雰囲気になるように工夫を凝らしてい
 ます。評議室の様子は裁判員制度ウェブサイトでご覧いただけます。

  http://www.saibanin.courts.go.jp/introduction/saibanin_sisetsu.html

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 「編集部からのお知らせ」 ~新連載スタート!~
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  前号まで,5回にわたってお送りした「僕の裁判員体験記」,いかがでし
 たか?「僕」の体験を通じて,裁判員裁判のイメージを持っていただけたの
 ではないでしょうか。
  でも,あのお話にはちゃんと続きがあるのです。そう,「僕」が裁判員の
 務めを果たして3年後,あのアグレッシブな奥さんにも,「裁判員候補者名
 簿に載った」という通知がきたようですよ。しかも,2人の間には可愛いお
 子さんが…。
  新連載,スタートです。
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 「ママ(とボク)の裁判員奮闘記 第1回」
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  ボク,コウジ。この前2才になったんだ。前号までの「僕の裁判員体験記」
 ,読んだ?あの「僕」は実はボクのパパなんだ。ボクが生まれたのはパパが
 裁判員をやった後だけど,パパがいつも「サイバンイン」,「サイバンイン」
 って言ってるから,ボクが2番目に覚えた言葉は「サイバンイン」。1番目
 はもちろん,「ママ」。
  今日ね,ママに裁判所からお手紙が届いたんだ。パパとママったらずっと
 「サイバンイン」の話してる。もう,ボクは眠いのに…。
 ◆ボクの家◆
 マ マ :まだ名簿に載っただけとはいっても,もし裁判所に呼ばれたら,私,
     辞退するなぁ。コウジもまだ2歳だし…。
 パ パ :何言ってるんだよ!せっかくの機会なのに!
     今の「僕」があるのも君と裁判員制度のおかげだからね。君にお呼
     びがかかったら,とにかく裁判所に行ってみてほしいんだよ。クジ
     に外れたら仕方ないけど,裁判員も是非やってほしいなぁ。
 マ マ :私だってできるならやってみたいわよ。あなたみたいに「裁判所に
     行くのが怖い」なんて私が言うはずないじゃない。でも,私が裁判
     所に行ったら,その間誰がコウジの面倒を見るのよ。
 パ パ :・・・・・・。
(コウジ:そうだよ!誰がボクの面倒を見てくれるんだよ!)
 マ マ :それにね,ハルカも去年名簿に載ったんだけど,小さな子供がいる
     からって裁判所に電話をしたんだって。そうしたら,裁判所の人が
     「もちろん,お子さんを育てるのもとても大事なお仕事ですからね。
     参加が難しいようであれば,辞退することもできますよ。お子さん
     が大きくなってから機会があれば,是非参加してください。」って
     言ってくれたんだって。私も,コウジが大きくなってから機会があ
     れば,参加してもいいかなって…。
(コウジ:そうそう,ボクが大きくなってからでいいでしょ。)
 パ パ :ハルカって君の妹のハルカちゃんのこと?僕の周りはみんなクジ運
     強すぎだなぁ…。でも,裁判員に選ばれたママは保育所の一時保育
     サービスを利用して裁判に参加することもできるんだって聞いたよ。
 マ マ :あら,詳しいのね。
 パ パ :そりゃあ,裁判員経験者だからね。確かに小さな子供がいて辞退す
     る人も多いみたいだけど,せっかくだし一時保育サービスを利用し
     て参加してみたらいいよ。やっぱりいろんな人の感覚を裁判に反映
     させなくちゃ!
 マ マ :でもねぇ。これまで保育所を利用したことなんかないし,コウジだ
     って私と離れるのは…。
(コウジ:そうだよ,ボクだってママと離れるのはイヤだよ…。)
 パ パ :まあまあ,あとは実際に呼ばれてから考えたらいいじゃないか。せ
     っかくだから君にも体験してほしいけど,そうそう選ばれるもので
     もないしね。おっ,もうこんな時間か。明日も早いし,そろそろ寝
     るとしますか。
(コウジ:そうだよ,早く絵本よんで!ママが手に持ってる新しい絵本,ママ
     ばっかり読んでないでボクにも見せて!)
 ママ :なあに,コウジ。このマンガが見たいの?これはね,裁判所から送
     られてきた,裁判員制度のマンガ。あなたにはまだ難しいわよ。
(コウジ:そんなことないもん!)
 (つづく)
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 「編集後記」
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  冒頭に掲載した最高裁判所長官のあいさつにもありますとおり,編集部一
 同,これまでも,このメールマガジンが国民のみなさんと裁判員制度との架
 け橋になることを目指しながら,各号の発行に取り組んできました。
  裁判員実施元年を迎えました。これからも,みなさんのお役に立つ情報を
 分かりやすくお伝えできるよう,奮闘していきます!次号もお楽しみに!
                              (編集部)
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